初めてのDTM(DAW)にReaperをおすすめする理由
昔にハードウェアシーケンサー(PCではなく、打ち込みのための専用の機械のこと)を使用していて、DTM(デスクトップ・ミュージック、要はPCで音楽作ること)はずっと敬遠してきた私が、本格的にDTMを始めました。
DTMを初めてしばらく経って思ったことは・・・・・想像通り、敷居が高い!高すぎる!何か一つやりたいことを実現するのに時間がかかる。
そんな私の経験を役に立ってもらおうと書いていきます。
DTMに必要なソフトであるDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)に何を使うか?ってこと。
DAWってのは、PCで録音、ミックス(複数の録音を1つの曲に合成する)など、最終的に1つの曲として完成させることができるソフト。
PCで楽器や歌を録音するには、PCに楽器やマイクを接続するためのオーディオインターフェース(PCにはUSBとかで接続して、楽器やマイクのケーブルをつなぐことのできる小さな箱みたいな機械)が必要なんだけど、それ以外のことはすべてDAWソフト1本あればほぼなんでも出来る。
オーディオインターフェイスってのはこんなの。

Steinberg スタインバーグ USB2.0 24bit/192kHz オーディオインターフェース UR12
- 出版社/メーカー: Steinberg
- 発売日: 2014/12/21
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ちなみに私はギタリストなので、これ↓を使ってる。
いわゆるLINE PODのようなギター用マルチエフェクター兼アンプシミュレーターなんだけど、PCとUSB接続できるのでオーディオインターフェースとしても使えるんです。
お持ちのアンプやマルチにUSB端子がついているかどうかチェック!ちなみにRP355はとにかく音がよいのでおすすめです。すでに新品は無いけど中古で1万円ちょっとなら、買っても絶対損はしません。
ちなみに本機にはなんとDAWソフトのCUBASEが付いてきます!(中古の場合はライセンスの問題で使えないかも)
いわゆるバンドルと呼ばれる、有料ソフトの機能制限版なんですが、これ目当てで機材買うのもアリ。ただしあくまで機能制限されてるので、ソフト詳細は要確認。
まあ今日はDAWの話なので、インターフェースにまつわる話は後日するとして。
DAWのチョイス、これが最初にして最大の難題と言っても過言ではない。
最初だから無料のソフトでやりたいけど、ある程度操作を覚えたときに結局、「最初から有料ソフトにしておけば良かった!」ってなりたくないんですよね。
そこでまずは個人的かつ、一般的なおすすめソフトを紹介。
まずはMACの人・・・MACに無料でついてくる「ガレージバンド」がおすすめ。まあ、これは異論は無かろう。Logic Proはガレージバンドの高機能版なので、のちのちにアップグレードも狙える。値段も2017年現在、23,800円と(高機能なDAWソフトにしては)安い。
もしガレージバンドはいやって人は以下の記事を参考にしてください。
次にWindowsの人(及びMACでガレージバンドがいやな人)!
ここではMACとWindows両対応のソフトを3つに絞りたいと思う。
1.CUBASE
メリット:MAC, Windowsとも、名実ともにNO.1と言っても過言ではない有名ソフト。何しろユーザーが多いので、疑問点はググればすぐに解決できる(可能性が高い)。
デメリット:有料。グレードの選定が(初心者にとっては)困難。
価格:「Elements」¥13,000前後、「Artist」¥35,000前後、「Pro」¥60,000前後

Steinberg スタインバーグ DAWソフトウェア CUBASE ELEMENTS 9 通常版 CUBASE EL /R
- 出版社/メーカー: Steinberg
- 発売日: 2016/12/15
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2.Reaper
メリット:無料。有料ソフトにひけを取らない高機能。
バージョン0.99以外は有料扱いだが、起動画面で5秒待てばいいだけなので、実質無料。
以前はMIDI入力が弱いといわれていたが、今(バージョン5.33)は何の問題もなく使いやすい。
64Bit対応。(DTMはとにかくメモリ消費量が多くなりがちなので、64BitのPCを使う人は64Bit対応ソフトを選ぶべき)
※自分のPCが64Bitか32Bitかどうかを調べる方法
コントロールパネル→システムとセキュリティ(またはシステム)→「システム」項目の「実装メモリ(RAM)」を参照。
デメリット:(ほかの有料DAWに比べると)まだユーザーが少ないため、情報が少ない。有志作成の日本語化パッチで日本語化可能だが、まだ不十分。
3.Studio One Prime
メリット:Primeは無料バージョンなので無料で使える。元Cubaseのエンジニアが作ったソフトだけあって、インターフェース(操作画面)も洗練されており、無料とは思えない出来。
デメリット:無料バージョンはVSTが使えない。VSTを使うためにはProffessional版を購入するか、Artist版(約1.5万円)+VSTプラグイン(約1万円)の購入が必要。
無料バージョンは32Bitバージョンしか使えない(64BitPCでも使えるが、64BitPCではそのスペックが活きない)
「Artist」¥15,000前後、「Professional」¥46,000前後(ともにUSB版)
PreSonus Studio One | バージョン別機能比較 - 次世代の64Bit DAW

PreSonus プリソーナス 音楽制作ソフト "Studio One 3 Artist日本語版 (USB edition)
- 出版社/メーカー: PreSonus
- 発売日: 2015/08/27
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さあまとめです。
まずStudio One Prime、これはVSTが使えない時点で却下です。
VSTとは、Virtual Studio Technologyの略でありまして、役割は二つ。
1.楽器 2.エフェクター類、となる。
PCでギターの音を鳴らしたい!となれば、ギターのVSTをダウンロード、または購入することになる。歌にリバーブ(カラオケでいうところのエコー)を掛けたい!となればリバーブのVSTを使えばいい。
要はPCで使える「仮想楽器」、「仮想エフェクター」の規格なんですが、何しろ無料でダウンロードできるものだけでも圧倒的に数が多く、クオリティーも高いものが多い。このVSTを使えない無料DAWなんて、無料DAWとは言えない!ってわけです。
Studio One使うならVSTが使える有料版を。
CUBASE買うぞ!って人はそれでよし。
それ以外の人は、Reaperおすすめ。
理由は、有料ソフトに全く負けてないから。
情報の少なさは、使い方を覚えてしまえば何の問題もない!と、断言。
一緒にReaperを使いませんか?